12月9日:ゴニアタイトとサンタムエルテ

 11/26から、サンタムエルテと共にゴニアタイトを持ち歩くようになった。軟体動物頭足類であるゴニアタイトは、中生代に繁殖したアンモナイトの祖先だ。私のもつものは、中生代に起きた一つの生物の死が、モロッコで地層になっていたところから掘り出されたものだ。人よりも数倍速く歩く私のポケットの中でからころと混ざり合うサンタムエルテとゴニアタイトは、どちらも”死”の証人である。事実としての死と、宗教的な死、”死を想起する象徴”と”死そのもの”がぶつかり合う。ポケットにありったけのMemento moriが詰め込まれていると安心する。どうせみんな死ぬんだよ。