3月4日:DEATH

 信じてもいないタロット占いを自分の持っているカードでしてみた。これまでの人生についてのカードを3カードで見たら,過去・現在・未来で「苦難」・「停滞」・「抵抗,成功」といった一連の流れを示した。小学生のころ,いわゆるオカルトオタクでもあった私は年を重ねるにつれて科学的思考に変遷していくという,魔術やシャーマンの時代から科学が生じるという人類史を簡単にたどってきた。いまは,タロットはあくまでもそこでたまたま現れてくるカードの曖昧な,そして時に矛盾的な意味を持って示すものを解釈することを通じて,現時点での悩みを整理したり,自分にはない視点からのアドバイスをもらうことに利用している。つまり,そこにいかなるスピリチュアリティも存在しない,現状分析と解釈を促進するための遊戯のようなものとしてタロットを使っている。

 そんなカードで,大アルカナの「DEATH」が出た。なるほど,確かに転職を考えている時期で,死の先に改めて始まるなにかを希望しているということに一致している。意思決定は,しばしばすべてが合理的に行われるワケじゃないし,そもそも合目的性と合理性をはき違えている人もいる。今,たまたま出てきた「DEATH」を解釈すると,うだうだしてないでさっさとやるべきことを始めるべきなんだろーなとおもう。うん。実際そうするべきだ。

 きょうもミソサザイがたくさん鳴いてくれた。あわよくばもっと鳴いてほしいものだが,ちょうどいい距離感というものもあるだろうし,いろいろと本人に任せている節もある。ミソサザイは私の大きな理解者の一人になりつつある。今日だって,自分が気づいていないこと,たとえば「なぜ私は戸川純にあんなにも惹かれるのか」についての新視点をもたらしてくれたのだ。